儀一の城館旅 雑記帳

儀一の思う城館の楽しさとは

 日本列島で見ると北海道の一部を除く殆どに、中世付近の城や館が点在しています。
 今な日本各地のお堀の立派な旧家や、日常生活で見慣れた丘が中世頃に活躍した城館跡であった可能性があります。

 全国で3〜4万箇所以上と言われる中世城館跡。その実数は現在も把握できておらず、これから先も新たなる研究家の皆様によって発見される遺構が出てくると思います。
 その形態は様々で、国指定史跡として保存される超有名な城郭から、誰にも気付かれる事無く破壊されてしまった無名の館跡まで色々とあります。
 またそれにほぼ比例して堀や土塁などの跡(遺構)も複雑な所から、民家の片隅にほんの少し土塁が残されている程度のものまで様々です。十城十色と言えますね。

 私の場合、「自分の住んでいる地域にも城がある!?」と知って非常にワクワクしたのを覚えています。そんな私にとっての城館の楽しみ方をここに書きたいと思います。
 
● 誰も知らないからこそ、探す喜びがある。
 
 殆どの中世城館は謎に包まれています。

 国や県の指定を受ける程の有名な城郭では、伝承や古書などによりその歴史や伝承を残すところが多いです。しかし、私の探訪する中世城館跡は、歴史が殆どわからないという所が多いのですが、この「歴史がわからない城館跡」に私は非常に惹かれるものがあるのです。

 現地に赴き、郷土史を読み手がかりを探す・・・これは判りやすく例えれば推理小説を謎解くような感覚に似ています。城館の歴史を解く手がかりとして「地理条件」・「遺構の規模や形式」など数少ない手がかりから既に闇に閉ざされてしまった部分を考えるのです。
 その歴史の正解を知る人はこの世にはもう居ないかも知れません。また、伝言ゲームの様に伝承が伝えられていく内に誤った内容に変わっているかも知れません。さらに言えば現在残されている文書の殆どが歴史的勝者によって都合のよい内容に書き換えられている事が殆どです。それでもあえて城館遺構の可能性を求めたくなるのです。

 「人は見えない物に惹かれる」・・・中世城館跡もまさにそれと同じ事であると私は思います。
 
● 城館探訪がもたらす恩恵とは?
 
 多くの城館は野外にあり、普段屋内にて仕事をする私にとって城館探訪は四季の訪れを感じさせてくれるものでもあります。外の気温はもちろん、風景や草木など、日常的に自然を忘れてしまった私に城館が季節を教えてくれている所が多くあります。
 また、城館を探すにあたり近くまで車を使用しますが、探す時は徒歩にて歩いて探します。当然道もわからないものですから、地元の方に道を訊いたりします。実はこの聞き込みが非常に有効な事があり、文献などに残されなかった城館についての「生の情報」を仕入れたりする事ができたりするのです。また城館関連でなくても色んな世間話なども楽しくさせていただいております。
 以上は私の場合でしたから、皆さん一人一人でみれば色んな恩恵を受ける所もあるかも知れません。城館探訪は中世へのほんの少しの旅行です、楽しい思い出をたくさん作って下さい。
 
● 城館遺構に行こう。
 
 資料などによって辿りついた中世城館跡。ここに辿りついたら人によって色んな楽しみ方があります。
 私の例で言えば城館までの道のりから遺構の中まで、持参のデジカメで撮影するのを楽しみとしております。あまりにも感銘を覚えた城館跡には遺構や周辺をスケッチしたりします。
 これはあくまで一例で、人によっては精密な縄張図を書き残したりする方も居られますし、動植物や昆虫を撮影したりされる方も居られます。
 城館跡での楽しみは人によって様々で、極端に言えば何もせずにボォ〜っと遺構を眺めるだけでもいいのです。(ただし公序良俗は守ってもらいたいですが)
 
● 終わりに
 
 私の楽しみ方の一部をここでご紹介しました。
 上記にあるように中世城館跡での楽しみ方は人それぞれです。自分にあった城館探訪の楽しみを見つけると、ただ城館跡を見つけて訪ねるだけでもすごい楽しくなりますよ。
 
 
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