儀一の城館旅 儀一式中世城館入門度

あなたの中世城館好きはどのレベル?

レベル3 中世の大城郭が好きな方
堅牢な地形を利用した名城鉢形城
 日本の一部を除き、全国には「名城」と言われる中世城郭が数多く点在しています。
 特に歴史が明確で、遺構の規模や保存状態が良好なものに関しては国や都道府県により「指定史跡」とされている所もあります。
(一部には指定を受けながら破壊されるケースもありますが・・・)
 例え城郭建築物がなくても、その土木遺構が残っているだけでも好きという方がこちらのレベルになります。
 
 私にも最初は「天守閣が無ければ城じゃない」という考えがありました。こんな私の場合は埼玉県寄居町にある「鉢形城」に出会って、上記の考えを大きく変えてくれたのでした。
 この城は荒川と深沢川の天然の堀に囲まれ、その地形はまさに要害堅固。その天守閣もない本曲輪に立った時、近世城郭を見ていた時と違った感動がそこにはあったのです。

  建築物が無くシンプルなのに奥が深い、中世の大城郭はまさに当時の土木技術の結晶です。

 基本的に近世城郭に改修されなかった中世城郭は、その後の歴史の波に揉まれたりしない限りはそのままの地形を保って眠っている場合があります。(ココで言う歴史の波とは開拓・宅地化・戦時の軍用地化・自然災害による崩落などの遺構破壊を指しております。)
 近世城郭は「見せるための城」としての政治的象徴を指すならば、中世城郭は「実用のみを追及した城」という実用性と経済性を追求した遺跡であると言えます。それは言い換えるなら「領内の利用できる地形を使い、より人手のかからない技術性の極めて高い堅固な要害」という合理性を目指しています。
多くの大城郭は隣接する城と狼煙などの光通信を用いて連携していた。
そんな大城郭でも周囲を守る中世城館があったりします。
それは武士の居館や物見用の砦、寺院などの自己防衛用の遺構など、当時のニーズに沿った遺構が周辺に点在している事も珍しくありません。その用途と規模は様々でなんらかの形でその大城郭に関わっていた可能性があります。それは攻め手が築いた「攻めの城」や、他の味方の城と通信していた「繋ぎの城」だったりするのです。
 城は単体ではよりより効果をあげられません。周囲の城館と連携を取りながらその機能を2乗、3乗と向上させていました。網の目の様に張り巡らされた支城網、それぞれは独自の合図を用いて、他領からの侵略といった非常時に通信を行い、万全の備えをできるようにしていました。
 各城がどの様な関係を持ってその時代を乗り越えたのか?こういう事を調べたりすると中世城郭探訪がより楽しくなるかも知れませんね。
 
中世城館跡が更に面白くなる?
儀一アドバイス
●縄張図の書き方を覚えて、中世城郭の縄張図を書いてみよう。
●周辺の見える所に他の中世城館が無いか、その関係も調べてみよう。
   
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